延喜式えんぎしき


 弘仁式・貞観式の後を承けて編修された律令の施行細則が『延喜式』で、古い神社は延喜式内社である。延喜5年(905)藤原時平・紀長谷雄・三善清行らが勅を受け、時平没後、忠平が継ぎ、延長5年(927)撰進し、康保4年(967)施行した。『延喜式』巻第9[神祇9]に天神地祗総て3132座とあり、神名帳に記載されている。神社はそれ以前の成立であるから古代にさかのぼることになる。日本の列島の周囲には親潮や黒潮が流れている。古代、潮の流れにのって多くの人々が長い年月の間に漂着し、この島国に住みつき、先に来た人々を先住者、原住者として、あとから来る先進文化をもった人たちと、融和し、そして抗争、差別の歴史があった。石器文化から銅の文化、さらに鉄の文化と渡来氏族がもたらした文化は古代国家へと形成されていった。これらの渡ってきた人々によって開かれ、自然神と氏族の祖先神がやがて神として祀られた。八百万神がこの国に祀られているのをみると日本は単一民族ではなく、古代にこの島に渡り住み着いた人々によって形成されていったことが、神社の祭神に物語られている。

関西地球散歩 旅の基礎知識より




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